こんにちは!ぴーくです。今回はピラティス・スポーツジムでのトレーニングの違いをまとめました。
ボディメイクで、ピラティスとスポーツジムどちらにするかで迷ってませんか?
どちらもボディメイクに効果的なエクササイズではありますが、運動の方向性や効果が違います。ボディメイクの着地点も変わってくるため、より自分の目的や目標とする身体に合った方を選ぶべきです。
具体的には何がどう違うの?
という方のため、この記事ではピラティス・スポーツジムの効果やボディメイクに及ぼす影響などを判りやすくまとめました。ピラティスとスポーツジムどちらが良いか悩んでいる方は、ぜひ参考にして下さい!
ピラティス・スポーツジムのトレーニングとは?
まずは、ピラティス・スポーツジムの目的・概要から見ていきましょう。
ピラティストのトレーニングとは?
ピラティスは、体幹の安定・姿勢改善・柔軟性向上などを目的したエクササイズです。体幹やインナーマッスルを鍛えられる、自重筋トレの1ジャンルでもあります。
もともとは、負傷により体力が落ちた兵士の身体機能回復のため、ドイツ人看護師のジョセフ・ピラティスによって考案されたリハビリテーションでした。
特別な器具が不要なため、気軽に自宅で行えますよ。
「ヨガと一緒じゃない?」と思われがちですが、ピラティスは筋トレでヨガは整えるのがメインのエクササイズです。
ヨガ・ピラティスの違いへの記事への内部リンク
スポーツジムのトレーニングとは?
スポーツジムは、筋肉を付けたり、脂肪を燃焼させたりするなどの体力・筋力向上を目的とした施設です。ウェイトトレーニング設備や、有酸素運動用のランニングマシンなどが充実しており、効率的に身体を鍛えることができます。
※この記事では、ウェイトトレーニングをスポーツジムのトレーニングとして扱います。
スポーツジムは、スポーツのパフォーマンス向上や本格的なボディメイクに使われている印象ですね。
違いを比較、ピラティス・スポーツジム
ピラティス・スポーツジム目的以外の違いも、両者を比較しながら解説します。
比較項目 | ピラティス | スポーツジム |
運動の目的 | 体幹の安定 姿勢改善 柔軟性向上 | 筋肉・筋力の増強 脂肪燃焼 体力向上 |
運動の特徴 | ゆっくり静かな運動 | 瞬間的に高い負荷の運動 |
鍛えらる筋肉 | インナーマッスルがメイン | アウターマッスルがメイン |
ボディメイク | 姿勢改善 内臓位置 | 筋肉による体型変化 基礎代謝アップ |
運動強度 | 平均3.0 METs | 2.0~6.0 METs以上 |
ピラティス・スポーツジムはトレーニングとしての特徴が違う
ピラティスのトレーニングは、ゆっくり静かな動きで体幹を使った全身運動がメインです。マシンを使うマシンピラティスなどもありますが、基本はトレーニング器具を使わない自重トレーニングでもあります。
一方、スポーツジムのトレーニングは、ダンベル・マシンなどで瞬間的に高い負荷をかけるウエイトトレーニングで、対象とする筋肉を集中的に鍛え上げます。
また、トレーニング特徴の違いは、鍛えられる筋肉にも影響します。
ピラティス・スポーツジムは鍛えられる筋肉が違う
ピラティスは主にインナーマッスル、スポーツジムでは主にアウターマッスルが鍛えられます。
インナーマッスルは身体の深部にある小さな筋肉です。遅筋線維の割合が多いため持久力はありますが、瞬間的に大きな力は発揮できず、姿勢の維持・ゆっくりとした動作などの低強度な運動に対応します。役割としては、関節・体幹の安定、内臓位置のキープ・保護などです。
アウターマッスルは身体の表面にある筋肉です。速筋線維の割合が多く持久力はありませんが、瞬間的な力を発揮し高強度な運動に対応しています。役割としては、走る・跳ぶ・押す・持ち上げるなどスポーツでの出力への影響です。
特徴 | インナー マッスル | アウター マッスル |
位置 | 身体の深部 | 身体の表面 |
大きさ | 小さい | 大きい |
運動 | ゆっくり・低強度 | 瞬間的・高強度 |
役割 | 関節の安定・内臓の保護 | 運動の出力 |
持久力 | 高い | 低い |
筋線維 | 遅筋の割合が多い | 速筋の割合が多い |
インナーマッスルとアウターマッスルとでは、ボディメイクへの影響も違います。
ピラティス・スポーツジムはボディメイクへの影響が違う
ピラティスでの筋トレは姿勢・内臓位置の改善によるスタイル改善ができます。
ピラティスはインナーマッスルが鍛えられるので、関節の安定により姿勢が改善し、巻き肩・反り腰・猫背などが治ります。下がっていた内臓位置も正常な位置に戻りポッコリお腹もへこむため、縦に伸びるスラっとしたシルエットになるのです。
スポーツジムの筋トレはメリハリのある体型を作ることができます。
スポーツジムではアウターマッスルが鍛えらえるため、筋肉の大きさで直接ボディメイクができます。お尻や胸の筋肉を鍛えグラマラスなシルエットや、全身を薄っすらとした筋肉で覆うスリムシルエットなども可能です。また、アウターマッスルはで筋量を増やすと基礎代謝が上がるため、安静時でもカロリーを消費する痩せやすい身体になることができます。
ピラティス・スポーツジムは運動強度が違う
運動強度とは運動の強さや強度を表す指標で、単位にはMETsを使います。
METsは直接カロリー消費に直結するため、強度の高い運動はカロリー消費も激しくなりますよ。
ピラティスの運動強度は3.0METs、掃除やウォーキングと同じぐらいです。また持久力の高いインナーマッスルをメインで使うため、表面的な疲労感よりも、じんわりとした身体の底から来るような疲労を感じます。
スポーツジムでの筋トレは、鍛える筋肉により差はありますが、運動強度は2.0~6.0METs以上です。アウターマッスルという大きな筋肉を使うため、息が切れ、汗をかき、筋肉がパンパンに張る直接的な疲労感があります。特に高重量のバーベルスクワットなどは、バスケットボール並みの運動強度があります。
ピラティス・スポーツジムは呼吸法が違う
ピラティスは胸式呼吸が基本で、肋骨を広げ胸いっぱいに空気を取り込みます。肋骨が広がることで、体幹の安定や深層部の筋肉への刺激を促すことができるため、インナーマッスルを狙ったピラティスの動きにはピッタリです。
スポーツジムでの筋トレの呼吸法は種目によって使い分けられます。腕・肩など特定の部位を狙った種目(アイソレート種目)では、筋肉の収縮に連動しやすい胸式呼吸ですが、スクワット・デッドリフトなど複数の関節を連動させる種目(コンパウンド種目)では、腹圧をかけるため腹式呼吸が使われます。
ピラティスとスポーツジムどちらがおすすめ?
ピラティスとスポーツジムでは鍛える筋肉や効果が違います。
どちらを選ぶかは、あなたの目的によりますよ。
ピラティスがおすすめな方
- 筋肉を付けたくない
- あまり体力がない
- 日常生活でスムーズに動きたい
- 自宅でトレーニングしたい
筋肉を付けたくない
筋肉を付けて身体が大きくなるのが嫌な方は、ピラティスがおすすめです。
ピラティスで鍛えられるインナーマッスルは小さな筋肉で、鍛えても目立つほど大きくはなりません。姿勢改善や内臓位置の正常化で、現状の身体の大きさをキープしたままスタイルアップができます。
あまり体力がない
体力が落ちて運動する自信がない方も、ピラティスがおすすめです。
ピラティスのトレーニングは、日常生活レベルの運動強度であるため、運動不足の方でも取り組めます。息が切れて辛いと感じることは少ないはずなので、トレーニングとしてのハードルが低く体力に自信のない方でも継続可能です。
日常生活でスムーズに動きたい
歩く・立つなど日常的な動作が辛く感じる方は、ピラティスで改善できます。
ピラティスで鍛えられるのは、日常的な活動に重要なインナーマッスルです。インナーマッスルの働きにより関節が安定するため、手を伸ばすなど何気ない日常動作を身体がブレずスムーズに行えるようになります。
自宅でトレーニングしたい
自宅でトレーニングしたい方にこそピラティスがおすすめです。
ピラティスは。どこでもできるトレーニングです。小さい子供がいて長時間自宅から離れられない、仕事が忙しくてジム・スタジオに通う時間がとれないという方でも大丈夫。1~2畳のスペースさえ確保できれば自宅でトレーニング可能なので気軽に取り組めます。
自宅でトレーニングがしたい方には、オンラインフィットネスもおすすめです。
自宅に居ながらプロの指導が受けられますよ!
詳しくは、オンラフィンフィットネスとは?基礎知識とおすすめサービス3選の記事をどうぞ。
スポーツジムがおすすめな方
- 筋肉を付けるボディメイク
- ウェイトトレーニングがしたい
- スポーツ能力の向上
筋肉を付けるボディメイク
筋肉を付けるボディメイクがしたい方には、スポーツジムでのトレーニングをおすすめします。
スポーツジムのトレーニングは、狙った場所を筋肉でボリュームアップさせやすいです。また、筋肉量が増えるほどエネルギー消費も激しくなるため、自動的に脂肪を燃焼する痩せやすい体質になります。
ウェイトトレーニングがしたい
ダンベル・トレーニングマシンでウェイトトレーニングがしたい方は、スポーツジムに通うことをおすすめします。
ウェイトトレーニング用の器具は高価で、本格的なマシンだと100万を超えるものもあり、個人で用意するのは大変です。スポーツジムは総額数千万円にもなるウェイトトレーニング用の器具が使い放題です。
スポーツ能力の向上
スポーツのパフォーマンス向上を狙うなら、スポーツジムでのトレーニングです。
「走るスピード・跳ぶ距離・ボールを投げる速度」などには技術はもちろん筋力が重要です。アウターマッスルを鍛え筋力をアップさせることは、スポーツのパフォーマンスに直結するため、アスリート志向の方にはスポーツジムでの筋トレが向いています。
ピラティス・スポーツジムはどちらも優秀なトレーニング
以上、ピラティスとスポーツジムを比較解説させていただきました。
比較では、鍛えられる筋肉が違うと紹介していますが、ピラティスでアウターマッスルを、スポーツジムでインナーマッスルを鍛えることもできます。あくまで鍛えられる割合の問題です。また、本格的にボディメイクしようと思うなら、インナー・アウターどちらも鍛えた方が良く、スポーツにはどちらの筋肉も必要です。
大事なのはそれぞれのメリットを把握したうえで、バランス良く身体を鍛えることだと思います。また、ピラティス・スポーツジム以外にも、色々なトレーニングがあるので、自分の理想の身体を手に入れられるトレーニング探してみてください。